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(すっきりした……)
言葉にしない代わりに、溜め息が漏れた。
毎度のことだ。終わってすぐの溜め息なんて、きっと気にもしていないだろう。

「ねぇ、」

城生はどう思うだろう。

「なに、」

重玄はどう思うだろう。

「……。なんでもない。」

出会ったときから変わらない。喉で笑う音。
口を縛った透明の袋は、1つじゃ足りなくて。そこら辺にたくさんある。
友情と愛情は違うなんて言うけど、結局のところ、おれにはいまいちよく分からない。
ただ、多分。
(愛しい、か)
その感情が、あるかないかの差なんだ。

「カナ、」

「なに、」

見上げれば、もう見慣れた顔。
おれとは大きく違った顔。おんなのこが大好きな、甘い顔。

「大好き」

こんなこと、おれ以外の子に言ったら、間違いなく骨抜きになるだろうに。
(おれは、)
いくらイケメンでも、やっぱりおれは。

「城生!」

ドアの開く音と同時に、城生の姿。
(愛しい)
それだけでそう思えるのは、やっぱり、城生だからかもしれない。重玄にはない、この感情。
誰よりも近くにいたい。そう思ってしまう。頭で考えるよりも早く、冷えた体に抱きついた。
抱きしめて、頭を撫でて、名前を呼んでほしい。

「要、」

驚いた顔も、当然だと思う。
ジョーの邪魔にならないよう、少しずれて、部屋に入る。

「シフト、次都合悪いとき代われよ」

「……。お前ら、」

溜め息と一緒に、おれの頭を撫でる。

「クリスマスは来月だぞ、」

……え?




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気が向いてさくさくっと書いたはいいけど収まり悪くてボツにしました。

始めは要ビッチ説推しつつの重玄x要のお話で書いてたけど、なんか途中でオチつけたくなって‥‥。
ラストは映像が先に頭の中で出来上がってしまって、いかにおもしろくワケ分からんく書くか、ってなってぐだりました。ぐだりましたよ。

最近この3人を書くのが非常に難しいです。
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